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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





途中から俺の服を汚してしまったことに
気付いたユウは、
ティッシュで溢れ出す涙や鼻水をかぐ。



目も鼻も真っ赤で
体を離したユウが落ち着くのを黙って待つ。










「…アキ…。
話してる途中で、気持ち悪くなったら…
すぐ言ってね」


「聞くっつったら全部聞きたい。
それに誰にも言うつもりもないし
感傷的になって
必要以上に接し方を変えようとは思わない」





気持ち悪い、って
一体どういう事なんだと思ってしまった。

それを否定したら
また拒まれる気がして、
友達のままであり続けようと改めて決意する。















「……俺ね、

中学の半分…
不登校児だったんだ」










原因はいじめ。

小学校の頃から交流があった
男友達から
発展したものだと話し始める。










「彼とは…お互いの家を
行き来してたくらい仲が良かった。

普通にゲームとかして遊んでたけれど
二人で遊んだ日にだけ…
なんか、
ちょっとずつオカシクなってきて。

小学4年の時に…」





二人きりになった時に狙われたのか。

友達だったのを利用して。



おかしいと気付いた時点で
離れれば良いのにと思いつつ、

割り切りのいい俺とは違い、
ユウにとっては大切な友達だったから
それが出来なかったんだろう。


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