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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





思い立ったらすぐ行動。

だが、ユウのことになると
今まで以上に慎重になっていたが
実行に移すことを決意する。










「おじゃましまーす」





部活も仕事も休みで、
ユウのアルバイトも休みの学校終わり。





「なんか久しぶりに
ユウん家の匂い嗅いだ気がする」


「そう言っても1ヵ月は経ってないよね。
そ、そんなスーハーしないでよ。
森林浴じゃないんだし…」


「ユウん家の匂い好きなんだ。
なんつーか落ち着くし、
現場いったら吸う人いるからな」


「あそこは大人の社会だからね」





未成年者だって言ってるのに
大人びてるからって
飲酒を勧めてきた人もいた。

セクハラだのパワハラだの騒いでたら
折角面白くなってきた仕事を失いそうだし、
そこまで酷いものじゃないから
流してやっているが。



礼儀や言葉遣いは勿論のこと、
空気を読んだり、
人間関係には十分気を付けろと
事務所からもかなり言われている。





「そういえばアキ。
舞台の方は順調?」



「あぁ。ドラマの撮影も面白かったけど、
舞台稽古はかなり刺激になってる。

ドラマにはなかった歌や踊りがあって、
発声の仕方も全然違うから
周りについて行くのでやっとだ」



「ふふ、楽しみだな~。
なんだか俺がドキドキしてるよ」



「あんまり緊張移してくれんなよ?

ソロパートもそうだけど、
小さくても失敗はしたくないからな」





舞台の公演まで数か月。

やり直しがきかない一発本番。
ステージに上がって観客の前で演技をする。
想像しただけで、
緊張感と高揚が入り混じっていた。


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