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【R18】Querer【創作BL】

第3章 高熱





背中に触れてみると熱い。

汗をかいて着替えていないのか
Tシャツがかなり湿っている。





(俺もマスクをしてきて正解だった。

…重症だな。これは…)





意識は虚ろで唸っている。

俺に気付いたのか、
薄っすらと潤んだ目を開いた。





「俺だ。
勝手に部屋の中に上がらせてもらうぞ」


「……主…任…」


「自分で歩けるか?」


「…は、い…」





179㎝の俺よりも背丈はない。

だが、大の大人を抱えるのは容易ではなく、
俺が決してひ弱なわけでもない。








肩を貸して廊下を進み、



1DKの部屋の中の匂いを
無意識に嗅いでいた。


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