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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





1回だけじゃ収まらず
立て続けに何回も突っ込んで、

彼女は涙顔とともに
イキ狂ったような音を鳴らし
熱情に浮かされた表情を浮かべる。



やり足りない気持ちがあったが
時間を見計らって
汗と汚れた身体を拭いてあげ、
彼女が好きだという甘ったるいキスを
最後に送る。










「ねえ…牛垣くん…」


「ん?」


「…わたし…、もう…っダメかもしれない。
っ…もう、
ダメになっちゃったの…っ…」





そう言って美桜は突然シクシクと泣き出した。

俺は後始末できることなのかと
少々雲行きが怪しくなる。





「誰かに、何か言われたのか?」


「…ううん…違う、そうじゃないの…っ…」


「じゃあ何がダメなんだ?」





優しく声をかけて相手の心理を探る。

やっと丁度いい穴をやっと見つけたのに
1ヵ月も経たずにダメになるのは
俺としては少々不服だった。





「牛垣くんと…シてたら、
わたし…どんどんオカシクなっちゃって。
…もう、ダメかもしれないの…っ…」





要するにこれ以上SEXしたくない。
潮時ってことかよ。





「手を先に出したのは俺の方だが…、
美桜には
真っ当に生きて欲しいからな」





使えなくなるのなら別れるのが先決。

引き止める理由もなければ
元々はただの補穴(ほけつ)、
それだけの関係なのだ。

美桜は別れたくないと泣きじゃくっており、
頭を抱き寄せて撫でてやる。





すでに俺の頭の中は
次の補穴要員のことを考えており、

美桜を早いことどうにかしようと
選んだ言葉をかけ、
機嫌を取り戻してもらったのだった。


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