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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





仕事の話しはこの辺にして
昼休みの時間にたまに英語を教えたり、

ユウの家にお邪魔して料理したりする。





「この時間が一番癒される…」


「どうかしたの?」


「あぁいや…、料理楽しいなぁって」





料理が楽しいのも勿論、
ユウと一緒にいるから楽しい。

このところ研究や撮影だけでなく
レッスンやら稽古やらで
煮詰まった日もあった。



そんな俺を癒してくれるユウは
170cmもない低い身長で
色白ではない健康的な肌、
華奢っていうほど細くはないけど
どことなく可愛らしさを感じてしまう。





「あっ!この俳優さん最近見るよね~。
主演映画もうすぐ上映だし見に行かなきゃ」


「誰か一緒に行くのか?」


「ううん。一人で行こうかなって
思ったんだけど…」


「じゃあ上映されたら俺と行こうぜ。
ユウとまたデートしてぇし」


「デ、デートって…」





誰かと一緒に行くんじゃなくて良かった。

女だったら聞き捨てならなかったと
ホッと一安心。





「二人で遊んだらデートだろ。
日時決めて会う、約束っつったらデート」


「う、うん…。そうだね」


「にしても演技力ついてきたよな、
この俳優さん」


「うんっ、そうなんだよ!
表現力豊かになったよね!
これからもっと出てくるんだろうなぁ」


「……」





番組に出演している
イケメン枠の俳優に釘付けのユウ。



そういえば…、










「津梅さんの時もそうだったけど、
ユウって女優やアイドルより

男に反応するよな」










ふとそう思ったことを口にした。


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