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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





周りに人が居なくなって
後ろに座るユウに身体を向ける。






「なあユウ。…どう?」





ほかの奴の反応はどうでも良くはないが、
一番雑誌をみて欲しかったのは
俺のためでも惚れた女のためでもない…

ユウを釘付けにしたかったからだ。



これから色んな服を着て
自分を磨いて、
津梅のように想われたくて、
ユウの反応を伺う。










「すごく…格好良いよ。うん。カッコイイ…」


「っ…」










照れた熱がこっちまで伝染するような…。

格好良い!と満面の笑みで言われるんじゃなく
ためて…噛み締めるようにいわれて、
心電図異常を起こしたみたいに
ドキッとしてしまう。





「お、おう…。良かった…」





なんか照れる。
めっちゃ照れる。
すげー嬉しい。





何事もなかったように
顔を前に戻すが
やっぱりどこか
にやけてるんじゃないかと思ったり。










(もっと見て欲しいな…)










ほかのモデルや俳優みたいに
もっと興味を持って欲しい。

まだ全然スカスカだけど
仕事を引き受けるようになって
スケジュール手帳を書くようになった。



バイト感覚だけど中途半端は好きじゃない。



モデルだけの仕事じゃなくて
津梅のように
俳優としても活動していきたいという
意気込みみたいな手帳だ。


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