第19章 戻りたい
家に帰って名刺を並べた。
俳優事務所は除外。
男性向けのファッション雑誌は
たくさんあるが
年代的にいうと10~20代の枠組み。
女子ならまだしも
16歳の男子高校生なので
枠組みもかなり狭く感じられる。
「俳優で活動しているわけでもないし
ジャニーズでもアイドルでもないからな。
まずは専属事務所に契約にして…
やはりココか」
1、2位のランキング上位の
男性向けファッション雑誌・Q-BOYS。
どうせやるなら
ユウが愛読している雑誌がいい。
それにパラっと見た感じ
全体の方向性も好ましい感じだった。
「よし。やるか」
思い立ったらすぐ行動。
お金が欲しいのと
ダサいファッションからの離脱、
そして
好きになった人に「格好良い…」って言われたいが為に。
闘志は十分だ。
まだこの時間なら大丈夫だろうと連絡し、
話しが終わったあと
両親にもモデルバイトの件について
伝えたのであった。