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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





俺のつぶやきに反応したのか
横目をやるとバチッとユウと目が合った。

ジッと見つめていると
照れくさそうに視線を動かして、
頬を掻く。





「モ…モデルの、仕事…」


「稼げると思うか?
表紙飾れるってことは
結構貰えんのかな〜って」





下積みの経験もなく、
デビューしていきなり表紙なんてことは
まずあり得ないが。

人気を獲得して仕事を増やす。

それが顔を売るっていう芸能界の商売だ。





「どうだろ…。
1ページの掲載で数千円とか
事務所によって方針違うだろうし…」


「まあアルバイトで高校生だしな。
一発、自分の鼻っぱしを
折ってみるのも良いかもしれない」


「えぇっ、折られに行くの?!」


「俺は自分のこと
イケメンだとは思わないが
恥にならない格好良い男になりたいと
常に努力してる。

実力社会の芸能界…、
いい機会だと思わないか?」





好きになった人に
格好良いって思われ続けたい。

告白して、
振られるなんてことされたくないから
その日々のために努力してる。



その火をつけたのは間違えなくユウだ。










もっとそのキラキラした目で

俺を

みて欲しくて。


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