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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





他にも違うスカウトマンに
「久しぶり~」と気さくに声を掛けられ、

ユウとの時間を奪われたような気分になる。





「す…すごいね…。
1日に何人も…」


「悪いな。俺は全く興味ないんだが」


「ご両親に反対されてるの?」


「反対はされてない。
むしろ母親が勝手に写真送ったくらいだ。
ばっくれて暫く口聞いてやんなかったけどな」


「お母さんは乗る気なんだ…。
アキはどうして芸能界に興味ないの?
こんなに周りから
素質があるって言われてるのに」


「それは…」





俺にとって芸能界のイメージ。

それは、
華やかな場所じゃなく
闇だと思っている。





「だって面倒臭いだろ。
自分を売らなきゃならない商売なんだ。
ただでさえ注目浴びてんのに
もっと街が歩きにくくなる。

それに自分の時間なくなって
恋愛も好き勝手できなくなるし、
そもそも束縛されんのが嫌いなんだ。

高校からちゃんと女作ろうと思ってたのに…」



「え?いま、付き合ってる子いないの…?」



「誰かが噂してたか?
それとも自分で言い触らしてたか。
言い出したらキリがねえ。

俺はまだ誰にも手ェ出しちゃいない」





ただの同級生だと思っていた女子が
俺と何かしただけで
好意があるとかなんとか
言い触らしてたことがあった。

そしたら他の女子がまた言い出して…。



思い出しただけでも反吐が出る。

そんな女、
こっちは1ミリも興味ねえのに。





「ユウはいるのか?そーいう奴」




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