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【R18】Querer【創作BL】

第19章 戻りたい





机は離れており、
男女縦一列ずつ交互になっている席順。



阿部は真面目そうな奴だったが
挨拶すると
にこっと明るめの声で応えてくれる。

順応性が高い真面目くんだ。





(槍木だっけか。
髪の毛染めてんなぁ…、
校則自由だから問題ないが。

…ちょっと人見知りか?)





オレンジブラウンに染めた髪色。

髪色は明るいが
それに反して顔に陰がある。

俺の気配に気付いているっぽいが、
見ようとはしない。



絶対にこいつは人見知りだ。





「おはよう。
前の席に座る牛垣武明。よろしく」


「お、おはよう。
槍木です、よ…よろしくお願いします」





席に座る前に一声かけると、
ビクッと肩を振るわせ
伏せていた視線をゆっくりと持ち上げる。










廊下側の席だけど

目に光が入って、



垂れた目元から瞳を覗かせた。


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