第18章 隣りで *
穴はペラペラと自分は被害者だと
兄貴に泣きつき、
俺は唖然として何も言えなくなってしまう。
『もういい…分かった。
武明はどうしたい?』
『え?…』
『この関係を続けるか?終わらせたいか?』
『…俺はただの穴としか思ってない。
いらねえよ、そんな穴』
『っ、なによ!都合悪いからって
あんなに私のこと求めてきたのに!!
迷惑なのはこっちだったのに…っ…』
『…そうか。
安奈はちょっと俺の部屋に来い。
二人で話そう』
兄貴が彼女の名前を呼んで、
俺の部屋を出て行った。
その後、兄貴は彼女と別れたらしい。
不特定多数の男と関係を持っていたのは
薄々気づいており、
その彼女は性欲が強いとか
エッチが好きなレベルではなく、
SEX依存症という病気だったことが判明。
『もともと下半身が緩いのは知っていたが、
弟にまで手を出されるとな。
穴が欲しいならコレをやるよ』
『ん。ナニコレ』
『オナホール。
これに突っ込んでおけ』
頭が痛くなって早く帰ってきた兄貴は、
偶然にも目撃してしまったと話した。
しかし兄貴は誰も責めることなく、
中学生の俺には手が出せない
オナホールをプレゼントしてくれたのだった。