第18章 隣りで *
あくまで服の上から触っているだけ。
感度が良い湊はそれだけで息を荒くして、
下半身の膨らみを硬直化させている。
「っは、…あぁ…だめ…っ…」
「なあ湊。ダメじゃないだろ?
どうして欲しいかキチンと言ってみろ」
「い、じわる、しないでください…っ」
「湊は今、お仕置きされてんだぞ。
イジワルするのも当然だろ?なあ…湊…」
どうして欲しい?と
顔を近付けて耳元で囁いてやる。
たじろぐ姿が何とも堪らない。
どんどん俺のいやらしい気分を煽っていって、
気分が盛り上がってくる。
「…っあ。ひと、来る…っ…」
「ん?あぁ…来ちゃったみたいだな。
ザンネン」
人影が見えてパッと手を離し、
にやりと笑うと俺の意図が伝わったのか。
湊はまんまと引っかかったと
誤魔化すようにシートベルトを締め始める。
ご機嫌斜めの顔も可愛いと思い、
「行き先はどちらへ?」
「じ、自宅へお願いします」
「かしこまりました」
ハナから車内で犯すつもりはない。
今日の休日は指輪を買っただけでも十分で、
二人の住処へと戻って行った。