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【R18】Querer【創作BL】

第17章 親友の涙





恋愛出来ない俺にとっては重要なことで、
赤司はどうでもいいが…

ユウはそれを知ってくれている。





「え?…恋…って、…え?職場の子と?」


「今はそうだな…。
元職場の人間だったかな」





湊は会社を辞め、
新しく在宅翻訳という仕事をやり始めた。

今は丁度軌道に乗り始めたところで
毎日パソコンに向かって仕事をしているのを
俺は見てきている。





「名前を聞いたら驚くかもしれないが…、
ユウも赤司も会ったことある奴だ」


「う、ん~…。
赤司もあったことあるのかぁ…」





すぐ言いたくて心がムズムズする。

好きになった相手は男だけど、
ユウと赤司なら偏見は大きくないだろうし
受け止めてくれるだろうと

いよいよ口にすることに決めた。





「俺は今…、湊と付き合ってる。
カットモデルの時に会わせただろ。

湊が転社してきて、
最初に会った時からどことなく
惹かれてたんだろう。

なんつーか…
ずっと視界に入ってて、
ほっとけなくって、
反応が一々可愛くってさ。

話してるうちに色々知りたくて、
そん時はまだ好きとは気付いてなくて…
確証したのが、
ホテルで抱いたときだな。

最初は男の身体にビビッて、
最後まで出来なかったんだが…。

俺自身、恋とか男同士とか
初めてでよく分からない部分が多くて、
キスしたら誰にでも勃つのかと思ったんだ。

だからなんとなく、
ユウにキスしたんだと今更ながら思う。

ユウが教えてくれた恋愛感情で
最も一番近かったのがユウだったけど…
親友とか男同士だってこと以外に
何も思わなかった。



…湊は俺にとって特別なんだって、

好きだって気が付いて

惚れてたって、自覚したんだ」




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