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【R18】Querer【創作BL】

第17章 親友の涙





ユウは不安そうな顔をするが
俺の安心させるような表情を作って、
コクンと頷く。





「アキがそう言うなら…」


「それより今は、
これがなくて会社で大変だけどな」


「うーわ。出たよ、ウザ発言!」





離婚して指輪を外した左手薬指をみせる。

赤司はあからさまに憎たらしい顔をして
ギャーギャー騒ぐ。





「実際そうなんだから仕方ないだろ。
バツイチ独身になっても
俺はまだモテるらしい」


「嬉しそうなのウザッ!」


「そりゃアキは幾つになっても
魅力的だもん。
また、女の子を作ってるの?」


「第二の嫁候補って奴か…」


「社会人になってまで
二番目の女を作るつもりはない。
若いとき十分過ぎるほど好き勝手に遊んだしな。
結婚して子供産んで、
女は恐ろしいってことも身に投じて分かった」


「妊娠詐欺な~。
佑都くん、だっけ?
すごい可愛がってたけど憎くならねえ?」


「子供も嫁も恨んじゃいない。
アイツと話して学んだこともあった。

それに…

本当の恋を見つけることができた」





「え?…」





湊のことを思い出して頬が緩んでしまう。

今頃、
湊は何をしているのだろう…かと。










「離婚して不謹慎だが、恋…したんだ」










二人に祝福して欲しくて、
俺は一番伝えたかったことを伝えた。


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