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【R18】Querer【創作BL】

第16章 清算





千恵美は深々と頭を下げる。



涙を流しているかは分からないが、
反省しているんだなってことは

ひとめ顔を見て、そう思っていた。





「もういい…。
それを責めに来たんじゃない」


「でも…っ…、
一体誰の子なんだとか
いつ知り合った男なのかとか
浮気したのはそれだけだったのとか、
私のこと、なにも…っ…」





それはどうでもいい、と口から出そうになった。

一度だけでも二度やったのも変わらない。
結果的には同罪なのだ。



正直、佑都の種子が誰だろうと構わない。
俺のではないのだとハッキリしているからだ。

家を出て行くときも
千恵美は事情が何とか言っていた。



ここは…聞くのが正解なのだろうか。










「その男とは…今も、連絡取ってるのか?」





話せよ、聞いてやるよ、
といえば
なかなか話したがらないのが厄介なところ。



言葉を選んで口にすると、

千恵美は首を横に振った。


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