• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第15章 帰る家





会社に到着すると
姿勢を正した湊が先に席をついていて
机に向かっていた。








「大丈夫そうか?」





俺は湊の肩に手を置いて、
湊にしか届かない小さな声で

表情を変化をみる。





「おはようございます。

牛垣主任、
この度はご迷惑をお掛けしました!
今後ともご指導のほど
何卒よろしくお願いいたします…っ」





湊は会社の顔になっており、

席を立ちあがってビシッとお辞儀をする。





どうやら俺の気が緩んでいたのかもしれない。



湊の他人行儀の振る舞いに
思わず心臓がドキッと跳ねてしまった。








「仕事復帰したばかりで分からないことは
俺なり先輩なりに遠慮なく聞けよ。
2週間近く休んで
丸っきり忘れられても問題だが」


「牛垣主任、ひどいですわっ。
湊くんは有能だって
褒めてらっしゃってたのに!」


「戻ってきて嬉しいくせに~。
あっ、もしかして照れ隠しですかね?」


「おまえらな…」





女子社員がキャッキャッ騒いでいる。



職場が明るいのは良いことだ。

余計なおしゃべりをし過ぎるのは
見過ごせないが。










…まあでも、

今日くらいは少し多めに見てやるか。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp