第15章 帰る家
二人で寝るには狭いシングルベッドで寝て、
日曜日は外でゆっくりデートして、
SEXして、
恋人らしく過ごした。
「湊。また会社でな」
「はいっ。…牛垣主任っ…!」
「ん?」
月曜日の朝、
ユウの家に戻って身支度を済ませるため
早めに起きた。
玄関前でキスして出て行こうとしたが
湊に呼び止められ…
腕を伸ばしてぎゅっと抱きつかれた。
「ふ…。キスじゃ足らなかった?」
「会社じゃできないから…。充電です」
「可愛いな、おまえ」
そんなこと言われたら離したくない。
俺も湊の身体をぎゅっと抱きしめ、
あまりの愛しさに頭をなでなでする。
「なあ、湊。
片付いたら一緒に住まないか?
この家のベッドじゃ狭いし、
俺ん家のベッドは嫁が寝たから嫌だろうし。
どこかに引っ越して、同棲しないか?」
「!?い…いいんですか…?」
「いいもなにも
お互いの生活共有すんのイヤか?」
すると湊は首をぶんぶんと振る。
湊の充電も済んだところで、
スーツに着替えに
ユウの家に帰ったのであった。