第15章 帰る家
突然のお泊まりだから、
着替えは貸してもらったが
歯ブラシも何もない。
全部ユウの家。
「ちょっとコンビニ行ってくる。
ベッドでする時、
やっぱ着けた方がいいよな。
今日はもう控えるが」
「あ…。大丈夫ですよ。
これ、洗えるマットレスなんです」
「ふーん。ちゃっかりしてんだな」
ベッドでもやられたいのかと想像して
ニヤニヤすると
湊は慌てて否定する。
「ち、違うますよ…っ!
洗えた方が清潔だし
気持ち良いじゃないですか…って意味で、、」
「まあでも、ベッドでもシたいから
コンドーム買ってくるよ。
酒も飲む?」
「あっ、いえ…。
アルコールはあんまり飲めなくて…」
「そういや飲み会のとき、
あんま飲んでなかったな。
分かった。
じゃあ元気の出る
バイアグラでも買ってきて…」
「明日には回復してますからっ…!あ」
「明日もシたいって?
言うなあ、湊。
じゃあちょっと行ってくるな」
まんまと俺の誘導尋問に引っかかってくれた。
チュッと湊の唇にキスを落として、
コンビニまで買い出しに行ったのであった。