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【R18】Querer【創作BL】

第13章 初恋





午前診療を終えた。

ユウには異常なし!ということを伝え、
昼は外食にしようか家でなにか作るか
車の中に戻って考える。





「アポなしでお邪魔するのはないな…」





ふと考えれば湊のこと。



会いたい。

話したい。

謝りたい。


好きだって告白したい。





「あ~くそ。何なんだよこの感情!!
うじうじうじうじ俺はウジムシじゃねえぞ!!
ムシになってたまるかァっ」





また、勢いまかせに発信ボタンを押す。

受話器から鳴る音が妙に緊張する。





(会わなきゃ何も始まんねえんだ…っ…)





出てくれ。
湊。





「ぁ……湊、か…?」





湊は電話に出てくれた。

待ったのは数秒だったけれど長く感じた。





『あ…もしもし…。お疲れさまです』


「いま電話しても平気か?」



『はい。大丈夫ですけど…。

あっ、会社の件。
月曜日から、よろしくお願いします』





湊は来週の月曜日から仕事に復帰予定だ。

不快に思っている奴もいるだろうが、
少なくとも俺の部署は出迎える準備は万端。


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