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【R18】Querer【創作BL】

第12章 知らせ





迂闊だった。
コンシーラーが取れてしまったか。

赤司にはユウに心配を
かけたくないと言ったのに。



俺はアホだ。

頭の中を整理していても出来てなかった。
情けない。





「…、」





ユウはカチッとライターを鳴らし、

煙草に火をつけた。



俺は手を伸ばして付けたばかりの煙草を奪い、
煙を口の中に吸い込む。





「げっほ!けほっ……チィッ」





久しぶりの煙草。

子どもの成長に悪影響を及ぼすと思って、
妊娠を聞かされてから煙を断った。





「煙草。止めたんじゃなかったっけ…」


「気が立ってんだ。
おまえ、
こんな甘いの吸ってたのかよ…」


「口合わないなら返してよ」


「…うるせえ。
酒も出してくんねえんだもん。げほげほっ…」





こんなんで咳き込むとかダセェ。
いつの間にこんなに肺が弱くなったのだろうか。

元々ヘビースモーカーってわけじゃないけど。










けど俺はここに来て、
ユウに八つ当たりしに来たんじゃない。



話しを聞いてもらいたいから逃げ込んだんだ。










(まず。ユウの知ってることから話すか…)





重ねて色々なことがあり過ぎた。



白い煙を吐き出して、

煙が宙に消えるのを待ってから声を出した。


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