第12章 知らせ
会社に到着したら上司に報告。
報連相をまっとうする。
警察には朝一で連絡すると言われ、
ついさっき聞いたばかりの
上司も色々と困惑した様子を見せていた。
「バカな息子のせいで
本当に申し訳ないことをした!!
誠に申し訳ないッ」
「頭をお上げください。副部長…」
とある一室に呼び出され、
長瀬の父である副部長から土下座をされた。
起訴しないでくれと泣きつかれると思ったが、
前回や今回の湊の件もあって
父親として厳しい目で反省してほしいと
険しい顔を見せていた。
「いやねえ、まさか。
驚いたねえ…」
「課長。仕事に戻ってもいいですか?」
「真面目だねえ。
お尻の方は大丈夫なの?」
「セクハラ行為として訴えますよ」
「いやだねえ、冗談じゃなく心配したの。
大丈夫なら今日もよろしくね~。
角くん不在の分、
大変そうだからねえ」
「あまり煮詰めてないのでご心配なく」
湊が帰って来れる席はちゃんとある。
自分の席から部下たちが働く様子を眺め、
空いた席にうつる…
姿勢正しく働く
湊の姿を思い浮かべるのであった。