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【R18】Querer【創作BL】

第2章 距離感







「……それは、」


「ん?」



しっかり俺を見据えていた目。

初めてしっかり視線が合った気がして、
胸の四隅が撫でられるような感覚。















「俺のこと、知ってて言ってるんですか?」










長い前髪から覗かせる
シャープな目尻。





「知るって、何をだ?」





四隅を撫でられた範囲が広がっていく。

ゾワゾワと、
不気味な居心地が襲ってくる。





「っ…、知るって、
主任は俺のこと知ってて
おちょくって来たんじゃないんですか!?

俺を、この会社から追い出したいから…っ」


「!?おい待て。
何のことだかさっぱり」





「離してください!!」




掴んだ腕を離したら間違いなく逃げる。

この話は流れて、
訳も分からないまま時間が進む気がして、


掴んだ指先にグッと力を込めた。


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