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【R18】Querer【創作BL】

第2章 距離感





事が分かったのが、
大人しく寝癖を直されている角。





(柔らかいな…)





手に馴染むような髪質。

人の寝癖を直す趣味はないが、
今こうしていることが満足に思えている。





「あ…あの…っ」



「俺の親友が美容師なんだ。

そいつの髪も綺麗なんだが、
……おまえの髪は、

触り心地がいいな」





いつまでも触っていたい触り心地。

寝癖が直ったのを確認し、
最後にもう一回…サラッと撫でる。



「社会人なんだから気を付けておけ。
いつ誰に見られているか…、

しっかり認識しておくんだな」





クシをしまいながら話したが
一向に返事はない。

視線の先を戻すと。


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