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【R18】Querer【創作BL】

第11章 男の身体 *





離した唇を指先で撫で、

答えを待つように瞳を見つめる。







「媚薬…盛られたんですよね。

…いいですよ。
俺の身体…好きに使ってください」



「長瀬のことも聞かないし、
答えたくないってか」



「俺が男に抱かれて悦ぶのは、
本当のことですから」



「っ…」








セクシャルマイノリティだからって
妥協が許されるのか。



ほんの少し優しくされて、

抱かれて、

好きになって、

本当にそれでいいのか。





俺には恋という変哲なものは分からない。


好きとか愛をぶつけられても、
その感情に共感することができなかった。








「じゃあ抱かれろ」



「はい」








なのになんで苦しいんだ。


女を抱いたって

一度もこんなに苦しくなんてなかった。





むしろ自由に排泄させてくれるいい相手なのに。








「んぁ…っ」








裸の身体を貪り合いたくて、

邪魔な上着を脱がせた。





白い綺麗な首筋に噛みついて…








「男の抱き方なんて知らねぇからな」


「存じてます」








湊は受け止めてくれる。



俺は吸い付くような白い肌に赤い痕を残し、

今度は歯型を残すように歯を立てた。


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