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【R18】Querer【創作BL】

第11章 男の身体 *







──…


……





「ぶハァ…!!っ…我慢大会じゃねえんだ、
自害しかけてどうする…っ…」





一人でどうにかなると思ったが
大きな間違えだった。

死線をくぐろうとする自分がいる。



狂った気を起こさないように
沈んだバスタブから出て、

バスタオルだけ手にして
身体を拭かないまま部屋に向かい、
放り投げたカバンの中にあった携帯を開いた。





「…、」





刑事に言われたように嫁に頼るのが最もだ。

だが千恵美とは、
DNA親子鑑定を出したときから
今まで通り普通に日常を過ごせているものの
ギクシャクした空気が残る。



昔、関係のあった女とは全員縁を切った。



残るは男友達…は違う。

そっちの方向に考えている時点で危険信号だ。





「デリヘル呼んで処理してもらうのが…」










目に止まった一人の名前。



生まれた時から男しか愛せず、

男とSEXして喜びを感じ、

長瀬にケツを使われたことがある男。










「湊…」








迷わず発信ボタンを押した俺は、

どうかしていた。


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