第10章 取り調べ
偽りさえついていれば
あんなに
薬を盛られることはなかったかもしれない。
けれど、
一度負けを認めるというのは
かなり危険な行為。
精神に逃げという選択肢を与えたことによって
逆らえない思考を助長させてしまうからだ。
「注射を何本刺されたか記憶にありますか?」
「最初に腕に1本…、両足に1本ずつ、
それからガムテープ外されたときも
1本追加された気が…」
「足の拘束、
つまりガムテープを外された時にはもう
抵抗する意識さえ朦朧としていたんですか?」
「気力を手繰り寄せるだけで精一杯で…」
身体が動かなかったが逃げたい意識はあった。
抵抗したかったが動かなかった。
反逆する暇もないほど、
熱くて…熱くて…
自分でいることに必死だった。
「肛門に異物を挿入れられたり、
ローターを使われたり、
ほかにされた記憶はありますか?」
「…ディルドを挿入れられた後、」
最大出力でローターが起動。
注射を2本足に刺されて、
内側から前立腺を激しく擦られ射精する。