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【R18】Querer【創作BL】

第10章 取り調べ





ここは取調室。





まだ手足がジンジン痺れている。



まんべんなく清拭されたが、

全身ごと湯船に浸かりたいがその気力もない。








それに、

何よりこの熱した身体が…





「ハァ……ハァ…」





「担当の物部です。
ご協力感謝いたします。
早速ですが、
事件の状況を詳しくお聞かせください」





前に並べられた2つの長机。


その前には腕捲りをして
サスペンダーをかけた30歳前半の刑事。


もう一人は壁を向いてパソコンを開き、
フチなし眼鏡をかけた
少し若めの刑事が座っている。








事件発生からそう時間も経っていない。


しゃべることも吐き出す息も辛くて、
唇に指を引き寄せる。








「落ち着いてからで良いですよ」





身体が熱い。

うずくまりたい。



けれど家には帰りたくなくて、

長瀬のことを一刻も早く忘れたくて、



後日でも良い事情聴取を

いま済ませたいと、頷いてしまった。


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