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【R18】Querer【創作BL】

第10章 取り調べ





──…


朦朧とする意識の中、

インターフォンの鳴る音を拾った。





一度じゃない、二度も三度も。






「チッ、うるさいなぁ。
こんな夜更けに誰だよ。
せっかく盛り上がってきたのに。

マンション会社に言いつけてやる」





来たときにざっと見た印象だが
このタワーマンションに
部外者が立ち入るのは容易じゃない。


ブツブツと文句を言って長瀬は部屋を出て行く。





そして、

数分もしないうちに…










「オイごらてめえ等!!
人の部屋に勝手に入ってんじゃねえッ!!」


「暴れるな!
公務執行妨害罪だぞ!」


「この部屋か…。確認しますっ!」





「俺の聖地に足を踏み入れんじゃねェエッッ!!!」





長瀬の狂ったような怒鳴り声。

複数の声も混じっており、
警察官の装備をした男が近付いてきた。





「いました!
写真の男で間違いありません。
被害者確保!大丈夫ですか!?
意識はありますか!?」










「…ァ゛…ゥ゛…」










地獄の時間がようやく終わり、

警察に身柄を保護された。


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