第9章 濁音 *
やられたのは尻穴だけじゃなかった。
首にはベルのついた首輪をつけられ、
両方の乳首には
ピンクローターをガムテープで固定される。
「気色、ワリィことしやがっ、て…っ」
「コスプレはお嫌いですか?
モデル時代にSNSでやってたじゃないですか〜。
…牛さんポーズ。
あの写真はあざとかったな~。
なので、
立派なツノは俺に忠誠を誓えた時に
付けて差しあげますねっ!」
蹴り飛ばしたい。
奴のすべてが腹立たしい。
リモコンを手にとった長瀬は
スイッチの電源を入れ、
乳首と尻の穴の中に入った異物も
同時に小刻みに震えだした。
「!!?」
「お尻、びくんってしましたね。
ビックリしました?
この牛のしっぽ、実はバイブローターなんですよ。
きっとこの思案者は
牛垣さんに使ってもらうために
開発したグッズですよね~」
「ヤメろ!今すぐ抜けっ!」
「いうこと聞くんじゃなかったでしたっけ?
牛垣さんが悦ぶ命令、
ウシの鳴き声真似してくださいよ~」
冗談じゃない。
尻の中が小刻みに揺れていようが
乳首に振動を加えられていようが
こんなものに負けて…
「っくふゥ」