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【R18】Querer【創作BL】

第9章 濁音 *





長瀬の右手には小瓶。

左手にはラブホテルにある大人の玩具の数々。








「…湊にも、そんなことしたのか」


「いいえ。湊とは普通のSEXですよ。
縛ったり玩具を使ったりしない、
ごく普通のSEXです。

牛垣さんはどうでした?

男とSEXして悦ぶ湊とヤって、
気持ち良かったですか?」


「俺は女しか抱いたことがない」


「本当に?噂になってますよ。
その若さで主任になるのはおかしいって。
端麗なルックスをつかって、
枕営業してるんじゃないかって」





それは嫌でも耳に入ってくる。


俺は容姿が良いからと、
努力して実力でのし上がっても
何も知らない奴らは
俺のことを顔でしか評価しない。








「残念だな…。
これだけ俺を見ているというのに
そんな風に思われていたとは」





「言い方が悪かったですかね。
確かに表面化では枕営業はしていないですよね。

だけど、
俺はずっと陰ながら応援してたんです。
この会社に入れたのも俺のおかげです。
ここまでのし上がれたのも俺のおかげです。
貴方は初めから俺に飼われてたんです。
貴方の実力なんてこれっぽっちもないんです。
俺が全部裏で手回ししていたんです。
これで分かったでしょ?

牛垣さんには俺が必要なんだって」




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