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【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁





タクシーは立派な
タワーマンションの前に止まり、

俺を押し切って料金精算を済ます長瀬。





「エントランスで待たせるのも心持たないので、
一緒に来てください」


「構わない。俺はここで待つが」


「せっかく俺の家まで来たので。
牛垣さんに自慢でお見せたいものもあるんです。

お時間は取らせませんから。ね?」



「……なら嫁に連絡してもいいか?
帰りが遅くなると心配するから」


「ええ。どうぞ」





高級レストランで携帯に触るのはマナーが悪い。

タクシーの中でも長瀬が話し掛けてきて、
触っている暇がなかった。



俺は、少し距離をとったところで携帯を開く。






………








「待たせたな。
お坊ちゃんはなにが自慢なんだ?」


「お坊ちゃんなんて止してくださいよ。
部屋についてからのお楽しみですっ」





皮肉を言ってやると
長瀬はにこりと嬉しそうに笑う。



エレベーターに乗り込むと、

高層階にあたる行き先階ボタンを押した。


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