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【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁







「へえ、キッカケは
お腹の中の赤ちゃんですか。
それも愛のカタチってやつですね。

お子さんの名前、なんて言うんですか?」


「佑都だ」


「わぁ~お!
じゃあ俺と一文字違いだ!

俺の名前、ユウマっていうんですけど
漢字が由真だからよく間違えられちゃって。
名付け親は牛垣さんがされたんですか?」


「そうだ」


「ちなみに名前の由来って聞いちゃっても?」





長瀬はよく喋る。

湊が長瀬のことを褒めていたのを思い出す。

真っすぐで明るくて、
とても大切にしてくれた奴だったと。


湊とは対照的性格で
仲良くなったのも自然と頷けた。





「名前の由来は…響きと呼びやすさだ。

俺の友人にユウって奴がいて、
呼びやすいし響きも良いと思ってな」


「そうなんですね。
俺は両親の名前を一文字ずつとって
付けられたんです。

これも何かの縁ですし、
俺も湊みたいに
下の名前で呼んでくれると嬉しいんですけど」


「仮にも部署が違うし、
副部長の息子と知ってそう易々と…」


「いいじゃないですか~。
父も牛垣さんのこと気に入ってるんです。
若くて格好良くて仕事もバリバリできるって!
前向きに検討してくださいねっ」


「んー…」





曖昧な返事をして濁すことにした。


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