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【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁





長瀬が手配したのは
高級イタリアンレストラン。


普段からスーツや装飾品をこだわっているが、
会社のスーツで行くわけにも行かず、
急きょドレスコードを合わせた。





(ボンボンが…)





電話越しでの爽やかでハキハキした声。

ドレスコードなしと書かれてあったが、
嘗められるのもカンに障る。

胸のうちで悪態を吐き、
先に来ていた長瀬はニコッと笑みを立てた。










「はじめまして、ですよね。
父から話は伺っています。
緊張しちゃうなあ」


「よく予約が取れましたな。
予約が取りづらいお店と聞いておりましたが」


「父の知り合いが働いていて、
たまたま空いてると優遇してもらったんです。

…あと、

俺の方が年下で平社員ですし、
普通に接してくれると嬉しいです」


「なら、お言葉に甘えて」





副社長の息子だから気を遣っていたが
部下と話すような口調に切り替える。



食前酒を飲み、

メニューを熟読して食事を注文した。


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