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【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁





人事課の顔馴染みに聞いたが、
角の異動は
まだ正式に動いていないということ。



一斉メールが発信された
パソコンを突き止めたが
その者の関わりがまったく身に覚えがなく、
犯人の正体はいまだ不明。

前の会社や長瀬名義での
同様のメールは届いていないそうだ。





つまりこの会社にいる内部の人間。

もしくは、
会社に立ち入ることができた
不特定多数の人間。





「湊くん。大丈夫かな…」


「主任。連絡取ってないんスか?
俺が送っても返信なくって」


「死んではないぞ」


「物騒なこと言わないでくださいよ!もう~っ」





部下の曇った色が日に日に濃くなっていく。


季節外れの転社。

一緒に仕事をしてきて早4か月。






「おまえ達は同性愛が事実だとして、
この先、
湊を受け入れられるのか?」





率直な疑問。

少なくとも嫌悪感より心配する表情。



俺は雰囲気で察するのではなく、
言葉にして部下たちの想いを確かめたかった。


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