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【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁





課長が本気で言っているわけではないが、

冗談でもなさそうな口元の緩み。





「ありませんよ。
可愛い部下だとは思いますが、
それ以上でもそれ以下でもありません」



「そうなの?
角くん、来たときより随分変わってたからなあ」


「ファッションひとつで人は変わるように、
ヘアスタイルひとつでも前向きになれるんです。

その時俺も
いざこざは知りもしませんでしたが、
変わるキッカケを与えたのは
間違いなく俺です」


「というと?」


「転社してきた時から
長い前髪が気になってたんです。
社会人として如何なものかと注意して、
俺の行きつけの美容室を紹介したんですよ」


「なるほど。
若者のキミらしい教育方針だね」





課長との話が終わり、
湊はしばらく自宅謹慎だと言い渡された。


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