• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第8章 白濁





湊は呼び出された後、
精神面を考慮され早めに退社を命じられる。

その後、俺は課長に呼び出されていた。





「聞いたかい?角くんから前の会社でのこと」


「はい。本人から今しがた…。
課長も小耳に挟んでなかったんですか?」


「うん」





課長の顔色をみて問うと、
俺同様に知らされていなかった。

つまりほんの一部の人間しか知らなかった。

密告した者とそれを伝えられた上司、
その上の関係者。
だから異動はそれだけ済んだ。



だとすると今回…、
その一部の人間の誰かが
漏らしたという可能性が非常に高い。





「キミはどう思う?」


「角はよく働くやつです。
与えられた仕事以上に頑張ってくれて、
育てがいのある奴かと」


「うん。それもそうなんだけどね。
言い寄られたことないの?角くん本人から」


「俺との関係を疑ってるんですか?」


「だってキミ、
そーいうのありそうなんだもの」





つまり俺の容姿か。

モデルをしていたことも一部では有名であり、
社内でも既婚者であるが
イケメン枠でもてはやされているのは筒抜け。



温厚な口調ではあるが、
課長はある意味曲者だったりする。

火種が俺にまで飛んでくるとは思えないが、
言動には十分気を付けなければならない上司だ。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp