• テキストサイズ

落ちる。 【GIOGIO】【フーゴ】

第3章 気付き


その日も昨日と同じくらいの時間まで与えられた仕事をして、いつも通りフーゴに送ってもらう。
と思っていたのだが、今日はジョルノがボスになる前のチームのメンバーがたまたま揃うらしいのでみんなで飲み会を開くそうだ。

夕日が沈んできた頃、客室にはジョルノ、ミスタ、フーゴ、ナランチャが集まっていた。
玄関から見えるところに部屋があるから、帰る前に一応顔を出しておくことにした。

「お疲れ様です、私はこれで。」

「んぉ、帰るのかよ?せっかくだし一緒に飲まねぇか?」

ミスタがそう言ってくれるけれど、私はせっかくみんなで集まるなら邪魔したくなかった。

「お気遣いありがとう、でもせっかく久しぶりに会うんだったら、私が居たら邪魔しちゃうし・・・」

「んなの誰も気にしねぇよ、ナマエが嫌だっつぅんなら話は別だがよォ」

ナランチャも賛同して私を誘ってくれる。
私はどうしていいか分からずジョルノの顔をちらっと伺う。

「ナマエ、どうですか、良かったら一緒に。」

ボスにそう言われちゃあ、ねえ・・・。
そこまで言われて特に断る理由も無いので、開けてくれた席におずおずと腰掛ける。

「ナマエはお酒、飲めるんですか?」

隣に座っていたフーゴが私の前にワイングラスを置いてくれた。

「少しだけ。あまり飲まないんだけど・・・」

昔バーで働いていた時に少し飲んでいたが、すぐに酔ってしまう体質なのであまり飲む機会がなかった。
飲むこと自体久しぶりで、いざお酒を前にすると少しワクワクした。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp