• テキストサイズ

落ちる。 【GIOGIO】【フーゴ】

第2章 ようこそ


3人の元にスパゲティが届き、くるくるフォークを巻き付ける。
たまたま3人とも同じものを頼んでいて、少し微笑ましくなった。

「ん、美味しい・・・・!」

思わず笑ってしまうくらい美味しいスパゲティに、つい手が止まらなくなった。

「美味いだろ?ここの料理はほんとにどれも美味いんだよ」

「ミスタさんは結構ここに来るんですか?」

「ん?なんだって?」

え?聞こえなかった?

「ミスタさんって結構ここに来られるんですか?」

「もう1回言ってみて」

「ミスタさんは・・・」

「ミスタ“さん”?」

「えっ、あ、ミスタっ。」

「おいミスタ、強引だろ」

「これくらいしないと、ずっと硬いままだといやだろ?もいっかい最初から言ってみて」

「えっと、、ミスタはここに結構来るの?」

「ああ。ここはうちの組織によくしてくれるんだ。組織の奴らは毎日来てるぜ、もちろん俺も」

「そうなんだ」

みんな仲良しなんだ、いいなあ、なんか。

この会話からだんだん盛り上がって話し込み、気づけば時計は14:30を指していた。

「あっ、もうこんな時間!私続きしないと!!」

今日はまだやることがいっぱいあるのに・・・・・!!
私が言うとフーゴも腕時計を見て立ち上がった。

「まずい、行きましょう。すぐに終わらせて家に行かないと」

「おーおー忙しいねえ2人は。まあ気をつけて〜」

「お前のせいで時間食っちまったんだよ」

早急にリストランテを出てアジトに戻り、再び席に着いた。

「終わったら連絡してください。僕はまた少し別のことをしてきます。」

「わかりました、ありがとうございます」

ドアまで歩く足音が聞こえたから、私もパソコンに向き直した。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp