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落ちる。 【GIOGIO】【フーゴ】

第2章 ようこそ


昨日結局そのまま寝てしまったので、朝風呂に入ってイチゴジャムの食パンを食べる。
朝ごはんを食べること自体久しぶりで、いつもよりイチゴジャムが甘酸っぱく感じた。
今日は10:00にアジトで家族が遺した麻薬ルートのノートをまとめて、 実際に私の家族の住んでいた家に向かう予定だ。
夕方まではひたすらパソコンに入力する作業なので、きっとしんどいだろうけどこれも仕事だ。

9:50になった頃、部屋のチャイムがなった。

扉を開けるとフーゴが立っていた。

「おはようございます。ナマエ、チャイムがなったらドアを開ける前にドアホンで確認をして下さい」

「あっ・・・わかりました」

「よろしくお願いします。準備は出来ましたか?」

「はい。」

「行きましょう。」


フーゴの後ろをついていきアジトに着いてジョルノの元に向かう時、初めて見る顔の人を見かけた。

「お、君が噂のナマエちゃんかい?」

赤いニット帽を被る彼が私の顔を見るとソファから立ち上がってこちらに向かってきた。

「俺はグイード・ミスタ。よろしくな、ナマエちゃん」

差し伸べられた手をゆっくり握ると、力強く握り返される。
暖かい手。

「よろしくお願いします」

「そう堅くなるなよ。フランクにいこうぜ。」

手を離すと背中をトントンされた。
ギャングらしくない人だ。いい意味でも、悪い意味でも。

「ナマエ、おはようございます」

丁度10:00になった所でジョルノが部屋に入ってきた。

「おはようございます」

「今日はしばらくあっちの部屋で作業してもらうので、フーゴ、案内してあげてください。」

「わかりました。ナマエ、こちらへ」

フーゴに誘導されるがまま図書室のような所に連れてこられた。
静かすぎて居心地が悪いくらいで、辺り一面本棚でいっぱいだ。
席にはパソコンと資料、律儀に紅茶まで用意されている。

ジョルノが入れてくれたのかな・・・気が利くなぁ。

「しばらく作業するみたいなので、僕は席を外しますが何かあったらすぐに連絡してください。お昼に迎えに来ますので、その時に休憩しましょう。」

「ありがとうございます」

お昼までか・・・とりあえず数時間、頑張ろう!

気合を入れて椅子を引くと声をかけられる。

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