第44章 私の育った故郷では 〜信長様誕生日sp〜
「修行が足らぬ」
「えっ?修行って…一体どうやって」
「もっと俺を見よ」
「み、見てます」
「まだだ。もっと深く…俺の目の奥底まで見つめよ」
「だから見てます」
(もう、本当に心の臓が爆発する!)
「では俺の考えてることが分かるか?」
「え?」
「俺の目は何と言っておる?」
(今度は質問責め?)
「…っ、熱を孕んでいます」
見るまでもなく、その綺麗な紅い目は熱を帯び艶を放つ。
「それで?」
(私を抱きたいと、…触れたいと言う思いが伝わってくる)と言いたいけど恥ずかしい。
「頭の中で考えるな、ちゃんと口に出せ。俺の目は何と言っておる?」
信長様は更に視線を絡ませ私を追い込む。
「わ、私を抱きたい…と、伝わってきます」
言い終わると同時にカァァッと、顔中に熱が集まった。
「ふっ、半分は正解だ」
「えっ、あっ、のぶ、んっ、」
熱い舌が私の口をこじ開け侵入すると、私の舌を絡め取り熱を与えていく。
「ふっ、んっ、…………」
呼吸すらままならないほどの口づけ。
「ん、…………っ、はぁ、、の、残りの半分は?」
答えが気になる私は唇が離れた隙に質問をした。
「貴様が愛おしいと、言っていたはずだ」
「………っ、」
予期せぬ急な告白に頭は完全に噴火し、下半身を疼かせた。
「っ、阿保、それ以上締めつけるな」
「だっ、だって………んんっ」
唇は塞がれ、信長様は止めていた注挿を再び始める。
「…………んっ、待って信長様」
「悪いが、そんな余裕はない」
「んんっ」
「安土を出た時よりずっと焦らされ我慢して来たんだ」
「あっ、…ん………っ」
「空良、今宵は俺の愛を存分に味わえ」
私が覚えているのはここまで。
熱い信長様の昂りに体の内から焼け焦がされそうなほど愛され、越前での夜は更けていった。