第44章 私の育った故郷では 〜信長様誕生日sp〜
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「ひぁっ!」
「ふっ、やはり貴様はここが好きだな」
私たちの今宵の寝所は日置家の離れに用意されていた。(多分光秀さんの配慮だろう)そして宴が終わりそこに入るなり、信長様の熱は爆発した。
「ちがっ、あっ、そこっやっ、変なとこに当たって…ぁあっ、あんっ、あんっ!」
まるで逃げられない様に後ろから責められる私の目の前には、脱ぎ散らかされた着物たち…
「変なとこではない、良いところであろう?」
グンッと、信長様は抉るようにはめ込んだ自信を私の中に突き立てる。
「っ、ああっん、、あっ、あっ、……..」
「貴様はこうすると、まことにいい声で啼く」
「やっ、あっ、……ああっっ!」
声を抑えるどころの話じゃない。
互いの体同士がぶつかる乾いた音と私の喘ぐ声が部屋中に響いて、恥ずかしいのに次々と押し寄せる快楽には逆らえない。
部屋に差し込む月明かりが私たちの影を映し出す。
まるで獣の様に交じり合う影に体は更に火照りだす。
「やっあっ、あっ、信長様っ、…あっ、またいっちゃう……………あっ、ああんっ!」
背中をのけぞらせ、矯正をあげて果てる私は本物の獣になってしまったんじゃないだろうか。
「はっ、………はぁ、はぁ、…っ、はぁ、」
褥に崩れ落ちた私の背中に信長様は覆い被さり、汗ばんだ背中に口づけを落とす。
「空良」
私の体を反転させた信長様は掠れた声で私の名前を囁くと、更に注挿を続ける。
「ふぁっ、あっ、やん、もうおかしくなっちゃう」
いったばかりの体はもうトロトロで、頭の中はごちゃごちゃだ。
「誕生日は、特別なのであろう?」
「ふぇっ!」
確かに今朝はそんな事を言ってしまったけどそれは褥の上ってつもりで言ったんじゃないのに!それにそんなこと言ったら夜の営みは日々特別になってしまうのではいだろうか!?
「何も考えず俺だけを見よ」
「っ、」
「貴様の頭はどうでも良い事で悩ませ過ぎだ。その愛らしい頭の中は俺のことだけを考えればいい」
「っ、ですからそれだと心の臓が保ちません」
私の日常はいつだって信長様と吉法師の事だらけで…(でもこれを言うと今度は吉法師に嫉妬しそうだから黙っておこう)