第41章 叶えられていく思い 恋仲
「……ふっ、自分の指で達した気分はどうだ?」
お風呂の縁から落ちない様に私の身体を支える信長様は、口角を上げながら意地悪な質問をする。
「……っ、意地悪…」
「いつまでも俺を信じきれぬその頭には、仕置きが必要であろう?それに、痛みを伴わぬのなら、何をされても良いのではなかったか?」
「…っ!それはっ」
(やっぱり怒ってるー!)
「それに、羞恥で赤く染まる貴様の顔は俺を堪らなく興奮させる。俺をこんな気持ちにさせるのは貴様だけだ」
「でっ、でも例え自分の指でも、私は信長様以外を知りたくはありません。信長様にだけ、触れられていたいんです」
信長様と共に過ごせない夜は身体が疼くけれど、会えた時に倍以上の悦びに変えてくれるから、ずっと我慢をしてきた。果てるなら、信長様の体の一部で果てたい。
「…っ、貴様は……」
照れたような、困ったような顔をした信長様は
ザバッっと、湯の中から立ち上がり、私の両足を掴んで左右に大きく広げた。
「ひゃあっ!」
(だからこれは恥ずかしいって言ってるのに!)
「俺をあまり煽ると、どうなっても知らんぞ」
「えっ?えっ?………んぅっ!」
噛み付く様に口づけられると、
「もう我慢ならん、力を抜けっ!」
「のっ、信長様っ!?」
急に余裕を無くした信長様に驚く私に構わず、ズンッと、熱く滾るモノが一気に私の身体を貫いた。
「…っ、あああっっっん!!」
自分の嬌声が湯殿中に響く。
「…っ、はっ、…あぁ…っ!」
「…くっ、軽くいったか。困った程に敏感な身体だな」
「はぁっ、っあ、…っ、こんなの、無理に決まってます。はぁ、はぁ………っ!」
呼吸を整えながら信長様を恨めしげに見ると、生々しく繋がりあう二人の姿が私の視線を捉えた。
「……っ!」
「どうした?なぜ目を逸らす?」
「は、恥ずかしい…です」
「ふっ、何を生娘のような事を…」
私の言葉に鼻で笑った信長様は、私の両脚を開き持ったまま、ゆっくりと抜き挿しを始めた。