第41章 叶えられていく思い 恋仲
「っ、あっ、待って!」
(いきなりそこから!?)
「じっとしておれ、今日はここくらいしか痕をつけられぬからな」
「あっ、……あっ…」
夕刻前の湯殿には、傾き始めた西陽が格子から入り込み私達を照らし出す。
「っ、だっ、ダメっ!」
(今更で、今更なんだけど、これは恥ずかしすぎるっ!)
「やっ、ぁぁんっ、待って信長様……」
聞こえているはずなのに、信長様は私の声には耳を貸さず、どんどん際どい所に迫りながら、太腿に痕を落としていく。
「ふぁっ、……あっ!……ぁぁっ」
ちゅ、ちゅうっ、と、音が響く度、私の嬌声も湯殿に響く。
太腿に口づけられてるだけなのに、あそこが疼いて仕方がない。
もう濡れてしまっているソコが西陽に照らし出される前に、私はせめてもの抵抗で手をあてて濡れそぼつ場所を隠した。
「?何だこの手は……?」
「はっ、恥ずかしいです」
隠せばこう言われる事は分かっていても、羞恥には耐えられない。
「何を今更…、貴様の身体は、貴様以上に隅々まで見尽くしておる。恥ずかしがる意味が分からぬ」
「っ、でも…」
「それとも、我慢できず己の指でするつもりであったのか?」
「ちっ、違いますっ!」
(ヒィ〜ッ、なんて事をっ!)
抵抗は、思わぬ形で反撃された。
「隠さずとも良い、こうして、貴様の手でここを触りたかったのであろう?」
「本当に違っ、まっ、あっ、あっ、やめっ」
信長様は抵抗する私の片手の中指を取ると、ツプっと濡れそぼつ私の中へと挿れた。
「ぁぁっっ!」
ビクっと、自分の指に体が反応する。
「ふっ、己の指にその様に反応するとは、余程欲しかったと見える」
「やっ、ちがっ、待って、こんなの……あっ!」
(っ、手が、押さえられてて抜けない)
「遠慮はいらん、俺がいつもしてやるみたいに動かしてみよ」
新たな楽しみを見つけた信長様は、ぞくりとする程に低く艶のかかった声で、私の耳元に囁いた。