第41章 叶えられていく思い 恋仲
「それに、先に聞いておきたいことがある」
「えっ?…ぁっ!」
信長様はそう言うと、私の胸の先をパクッと含んだ。
「先程寺に連れて行った折、何故あのように浮かぬ顔をしておった?」
チュパっと、音を立てて離れた口からは、思わぬ質問が…
「……んっ、…それは……っ、ぁっ」
長い指は、コロコロと私の胸の先を弄ぶ。
「私のお寺だって…っあ、…っ言うから、てっきりあそこに住めと言われるのかと……ひゃぁっ!」
言葉を言い終わるや否や、信長様の指は私の胸の先をキュッと摘み上げた。
「っ、……怒ってます…よね?」
少し強めの刺激に、信長様の気持ちが伝わって来る。
「いや、怒ってはおらん。呆れておるだけだ」
ふぅ〜っと息を吐くと、湯船に浸かったままの信長様は私の膝の上に頭を置いた。
「…っ、ごめんなさい」
真っ裸同士の急な膝枕に驚きつつも、私は信長様の頭に手を置きゆっくりと撫でた。
「…貴様は、何故そこまで俺の思いを疑う?」
「ち、違っ!」
「貴様を愛していると夜毎囁き、子を儲け、明日には俺のただ一人の妻となる。後、何をすれば貴様の心は乱れずに済む?」
お湯に濡れた髪をかきあげて、信長様は寂しそうな困った目を私に向けた。
「違うんですっ!疑っているわけでは…、ただ、余りにも幸せすぎて夢みたいで……、今までが今までだっただけに、急に目の前から無くなる恐怖がなかなか拭えないと言うか、幸せ慣れしてないと言うか……、でっ、でも、信じてないってわけじゃ……っん!」
ザバッ!と大きな水音を立てて半身を起こした信長様は、私の頭を引き寄せて唇を重ねた。
「ふっ………あっ、…」
胸を揉まれながら奪われて行く呼吸に、甘い刺激が広がって行く。
「俺の仕込み方もまだまだと言うことか。まぁ良い、何度でも教えてやる。俺がどれほど貴様を愛しており溺れておるのかを…これから先、ずっとな」
「……っ」
信長様はそう言ってニヤリと笑うと、私の両脚を左右に大きく開いて太腿の際どい場所に口づけの痕を付けた。