第33章 全てはあなたを喜ばせるため 〜信長様誕生日sp〜
「んっ、」
私の口内を深く探りながら、信長様の手は器用に帯を解いて行く。
「っあ、.......んっ、」
着物、襦袢と手早く暴かれ、その手は私の肌を撫でた。
「んっ」
条件反射のように吐息が漏れたけど........
(.............あれ?信長様の手、今日は熱くない)
いつもは、溶かされる程に熱い信長様の手の平の熱を今夜は感じない。
「俺に集中しろ」
「んっ、.......ふっ、あっ、」
考え事を見抜かれ、更に呼吸を奪うような口づけをされるも..........
(そう言えば口づけも熱くない...........?あれ?舌の感覚がないかも)
息苦しさは感じるのに、いつものゾワっとして身体の力が抜けて行く感覚は襲って来ない。
信長様の手が胸を掴み揉み、先を口に含んで舌先で転がした。
「んっ.....」
吐息は、やはり体に刷り込まれた条件反射なのか時折漏れたけれど、口に含まれても一向にぞくぞくしたいつもの快楽は襲ってこなかった。
(今夜はどうしちゃったんだろう?)
信長様の手が下へ伸びて私の秘部に触れた。
クチュっと、いつもなら卑猥な音がするそこからは、シーンと何の音をしない。
「..............ん?」
信長様も、ついに私の体の異変に気がついた。
すりすりと、信長様は何度か私の秘部を弄ったが、やはり皮膚同士の擦れる乾いた音しか聞こえてこない。
「.........もしや、感じておらぬのか?」
体を少しだけ起こして私を見る信長様の顔は、驚いていると言う表現が近い。
こんな事を言われたら、かぁーっといつもの私なら赤くなるのに、今は私の心に反して静かだ.....
「な、何か今宵は私の身体がおかしいみたいで.......」
私の身体、どうなっちゃったの!?