第30章 京宴 中編
「んぁっ!.........信長様っぁ」
信長様の逞しい身体に腕を巻きつけると、自然に流れる私の涙を舌でぺろっと舐められた。
「堪らんな.........、どれだけ抱いても、キリが無い」
しっとりと汗ばんだ身体をぴたりとくっつけて、律動は続く。本当に、このまま一つになって蕩けてしまうような感覚に襲われる。
「あっ、.......あっ、........もう....ダメっ、信長様.....」
「..........っ、く、俺も一緒にいかせろ。貴様と共に果てたい」
「はぅっ、あっ、んっ、んぅっ........」
唇が合わさると、お互いの荒い呼吸がくぐもった声に変わった。
「.....貴様は、こうして俺に口づけられながらイクのが好きであろう?」
「っ、...........ふっ.........はぁ、あっ、んんっ!」
早まる律動と深い口づけでもう何も考えられない。
「あっ、、あっ、んーーーーーー」
「っ、出すぞっ、....くっ..........」
「んんっ!!!!」
ぎゅっと強く抱きしめ合い、繋がった所にお互いの熱を感じながら、私たちは絶頂へと上り詰めた。
「あっ、っ、はぁ、はぁ、はっ、はぁ、はぁ、.......」
動きを止めた私の耳には、荒い呼吸と早鐘を打つ二つの鼓動の音..........
「空良........」
信長様は私の頭を抱く手の力を緩めると、両頬に手を当てて、唇を重ねた。
「ん、........はぁ、んっ、.......ん、......」
もう...........おかしくなりそう.........
「蕩けた顔をして......満足できたようだな?」
「っ......はい...........」
「くくっ、良い返事だ」
ご機嫌に笑う信長様は、ちゅっと、軽く触れるだけの口づけをくれる。
自分の身体を自分以上に知り尽くされてるなんて、心の臓が破裂しそうなほどに恥ずかしいけど、それだけ愛されているのだと思うと嬉しさが勝り、自分の身体が愛おしく思える。