第30章 京宴 中編
「ふぁっ、ああっ、ぁっ...........っ」
「くっ..........」
軽くいってしまった私は、ぎゅう〜っと、腕も、脚も、信長様の体に巻きつけて、その熱に堪えた。
「空良」
「あっ、......んっ、..............ふっ、」
くちゅ、くちゅ、......と、舌を絡め取られ貪る様に口づけられると、巻きつけた腕と脚の力が抜けて、信長様の身体から褥へと落ちた。
「ふっ、まるでサルだな.......」
互いの両手を絡ませ褥に沈めた信長様は、そんな私を見て可笑しそうに笑う。
「はぁ、はぁ....ま、また私を小動物みたいに.......」
「前にも言ったが、貴様よりも犬猫の方がよほど言う事を聞く。サルも然りだ」
「わ、私だって、ちゃんと聞いてるじゃないですか」
なんの不満も疑問もないけど、信長様に言われた通りに安土で過ごしてると思うけど.......
「貴様は、俺への集中が足りん。周りが気になるなどサルの方がよほど集中できておる」
「なっ!っんぅっ!?」
口づけが落ちる.........
「他事に気がまわり俺に寸止めを喰らわせるとは、仕置きモノだ」
「だっ、だって、ぁんっ」
お腹の中で息を潜めていた(いや、主張はずっとしていた)モノが動き出した。
「話は終わりだ。俺に集中しろ」
「あっ」
信長様の注挿が始まると、褥に沈んだ体も揺れ始めた。
「あっ、............ん、」
ズッ、ズリュ、ズリュっと、それは正確に私の中で快楽を刻んで行く。
「空良、強請ったついでに何でも貴様の望みを聞いてやる。どうして欲しい?」
緩やかな動きで私を突きながら、信長様は口角を上げる。
「っ、.........他には何も.................はっ、あぁぁっん!」
ぱちゅん、と弱い所を突かれた。
「今の場所、.....好きであろう?」
(な、何で分かるの?)
「んぁっ、やっ......、い いじわるっ!、あっ、あっ、あんっ!」
「いじわるではない。貴様を気持ちよくしてやると言っている。どこが良い?言ってみろ」
ずぷっ、ずぷっと、卑猥な音を響かせて、信長様は私を突き続ける。