第30章 京宴 中編
「まっ、待って信長様っ!」
「はっ?」
まさに挿入体制の信長様は、片眉を上げて私を睨む。
「急かす様に強請ったかと思えば、今度は待てとは、一体どういう了見だ?」
た、確かに早く欲しいと強請った手前、心底不満そうなその顔に申し訳なさはあれども.....
「あ、あの.......この部屋の周りには、その.......姫君達が.......」
「姫君達?」
「はい。皆様、お休みでおられると.........」
「だから何だ?」
「だから........こんな壁一枚じゃ、声が.........」
ダダ漏れになってしまって、修行僧に聞かれるよりもダメなんじゃ.......
「なんだ.......そんな事か。.........逆に俺たちの睦まじさを分からせるにはちょうどいい」
何を言い出すのかと思えば.....と言わんばかりの表情で、信長様は私の脚を押し開く。
「でも、やっ、待って」
「阿保、散々煽っておいてここで待てるわけがなかろうっ」
「の、のぶっ.........ぁっ!」
クチュ........
先が、挿れられる淫らな音と感触.......
「んっ、......ぁっ....」
信長様に強請るほどに待ちわびたそれは、焦らす様に私の中へ侵入を始める。
「あ、........んん............っあ、信長様..」
入ってくる信長様のモノでお腹の中が押し広げられていくのが分かり、内壁が擦れるたびビクッと身体は小さく跳ね、そこがきゅっっっと窄まった、
「っく、力を抜けっ......ただでさえ狭いのが今宵は余計に締めつけて........っ」
「だっ、だっていきなりで....... ッア」
引き締まった裸体を私に被せる信長様はとても綺麗で、時折苦悶の表情を見せる。
「空良、貴様が挿れて欲しいと言ったんだ、押し出そうとせず最後まで俺を.....っく、受け入れろっ!」
身体をぐっと押される様に抱かれると、コツンっと奥に突き当たり、身体にびりっと刺激が走った。