第20章 夢で逢いましょう
「汚くなどはない。それより、かように小さな足でちゃんと歩けておるのか?公家の姫君とは身体のつくりまで高貴と見える」
ククッと笑うと信長様は再び私の足の甲に口づけた。
「やっ、これ以上のお戯れは本当に........」
「嫌なら足蹴りでもして逃げられるがよい。まぁ逃がしはせんが」
不敵な言葉を吐くと、つーっと、甲の上に舌を滑らせた。
「っ、.........」
ビクっと身体が反応して肩が窄まる。
「お、お願いやめて........」
「だが足は反応しておる」
ちゅぱっと、今度は親指を口に含んだ。
「んんっ!」
ビクンっと身体は反応し、その度に掴まれた足先がピンと伸びた。
(や、力が.......)
「綺麗な爪に、柔らかな足裏。.......自身の足で外を歩かれた事などないであろう?」
ちゅ、ちゅぱっと卑猥な音を立てながら指を順に舐めていく目の前の男は、私の視線を捕らえると意地悪な事を言う。
「ば、馬鹿にしないで!今日だってここまで侍女と歩いて、ぁっ、んん!!」
「淫らな声を出されてどうした?」
「そ、それは.....、あっ、」
力の抜けた身体は男の指先でトンっと軽く押され、座布団の上に寝そべる様に倒された。
「っ、............」
全ての指を舐め上げ、仕上げの様に甲に口づけを落とすと、獰猛な目で私を見下ろした。
「や、.......何を、する気?」
身体は触れられた足からどんどんと熱が送り込まれて熱い。
「ふっ、やんごとなき姫君のくせに、何かを期待しておるとは、乱れた姫君だな。だが悪くない」
大きな手が私の太腿を撫でると、艶のかかった声で耳元で囁かれた。
「其方の期待に応えてやる」
「やっ、ぁっ!」
熱い唇が、耳の後ろに触れた。