第13章 寄り道　中編

「んっ」


舌先で転がされるだけで、その先端に熱が集まって行くのが分かる。


「くくっ、何もせずとも勝手に立ち上がって来るとは、随分と待ちわびていた様だな」


口に含んでいないもう片方のピンと立ち上がった先を軽く指で弾いて、信長様は意地悪く言う。


その言葉で、かああああっ..........と顔は一気に熱くなり、もう火が吹き出しそうに恥ずかしい。


「ち、違いますっ！そんなんじゃ、....あぁっ！」


いつの間にか下に伸びていた手が軽く秘部をまさぐり、ずぷりと指が挿れられた。


「んぅぁっ！」

くちゅ、くちゅと、そこは卑猥な音を立てる。


「っあ、.......やっ」

湯殿で抱かれたばかりの身体は既に敏感に仕上がっていて、少しの指の動きでも、ぞくぞくと身体を疼かせた。


これでは、待ちわびていたと言われても反論できない。


「貴様の弱いところはここであったな」

ぐりっと、意地悪な指は一点を探し当て、指を動かした。


「ひぁっ！そこダメっ！！.....っいっ！」


急な刺激に耐えられず身体は痙攣し、小刻みに震える。



「もうイッたのか、指が千切れるかと思ったぞ」

信長様は口元に弧を描きながら、身体をヒクつかせる私の顔に唇を押し当てる。

「っ、はぁ、はぁ、...........ごめんなさい」


「何も謝る事はない。貴様が愛おしいと言っているだけだ」

ちゅっと、今度はなだめる様な口づけが落とされた。


「っ、」


本当に、心の臓がもたない気がしてきた......

今までも容赦なく抱かれてきたけど、今夜は何かが違うと心を甘く疼かせる。


「もっと、乱れる貴様が見たい」


「えっ！？.........あっ、やっ、信長様っ！」


グイッと私の脚を大きく広げると、その中心に信長様は顔を落とした。




「やっ！あっ、そんなとこ見ないでください！！」

かぁぁぁ、と更に顔に熱が集まる。


「貴様のここなど、会った次の日から既に見ておる。今更だ」


「やっ、でも恥ずかしい。.....あぁんっ」

焦る私に構わず、信長様は花弁を開き舌を這わす。


「あぁっ！やっ、そんな事.........」


既にいってしまって敏感なそこは、私の心とは裏腹にヒクヒクと反応する。